Webデザイナー

楽しめる仕掛け+見やすく使いやすく!ファン目線のデザインを

加藤 美帆・竹田 有花(2017年新卒入社)

自分自身のファン目線を大切に、思いを詰め込んだサイトつくり

竹田:
 最近は映画『パラサイト』のDVDの販促サイトを担当しました。企画段階から、ディレクションとしてこの案件に関わっています。海外の作品は比較的多くの場面写真をいただくことができるため、今回はそれらを大胆にサイトに入れました。また、大学が建築学科だったということもあり作中でのCGで作られた豪邸の間取り図イメージを描かせていただき、サイトのスペシャルコンテンツとして公開しました。
 これまでの案件の中では映画『カメラを止めるな』DVDの販促サイトは印象に残っています。ワンカットで撮りきるという作中のテーマがあったので、そのサイトを見始めたら録画が始まるという仕掛けだったり、録画を止めようとするとDVD購入画面が出て来たりと、Webの中でできる施策をたくさん考えて盛り込みました。実はサイトの裏側に濱津隆之さん演じる主役・日暮隆之のアスキーアートを入れています。ここにはネタバレサイトもあり、アクセスすると場面ごとに撮影シーンの裏側が見られるようになるなど、メイン画面だけでなく見た人に楽しんでもらえるように工夫しました。

加藤:
 私は「日テレプラス」というチャンネルのサイトリニューアルを担当させていただきました。全体で何ページもあり、いろんな動きや仕組みというところも考えながらデザインすることはとてもよい経験になりました。これまではアニメ案件に関わることが多く、比較的装飾を重視したデザインをしていましたが、こちらはどうしたら見やすくできるかというUI/UXを重視して作るサイトだったためこれまでとは違った観点が勉強になりました。
 私の印象深い案件はアニメ『ちはやふる3』のサイトです。作品が桜モチーフですのでストレートにサイト内に桜を降らせたり、作品の中でお花の描写で感情を表したりする表現が素敵だったのでサイトに花をちりばめてスクロールすると動くようにしたり、背景の素材を和紙にしたり縦書きにこだわったりしながら作品により入ってもらえるようなサイトを作りました。もともと私自身が作品のファンでもあったので、自分自身のファン目線を大切にして、その思いを詰め込んだサイトができましたし、クライアントからも好評でしたので関われたことを嬉しく思っています。

竹田:
今後の目標は企画から参加させてもらうことも多いので、ちょっとでも話題になるような施策を考えていきたいです。日本テレビのコンテンツを中心に扱うので、マスメディアの影響で話題になりやすい分、その中でいかにバズらせるかは、企画力、アイデア力が大事になってくるため、日頃からSNSや美術展などを訪れてインスピレーションを受けるようにしています。

加藤:
 私はアニメのサイトを中心にやってきたので、ドラマやスポーツなど、新しいジャンルのサイトもやってみたいです。今は、良いなと思ったサイトについてスプレッドシートにまとめていて、どんなところが良かったかというストックを貯めています。

聞きやすい、話しやすい。いい意味で楽な感じ。

加藤:
 私たちの部署は雑談でも仕事でも、いつでも話しやすい雰囲気です。聞きやすい、話しやすい、いい意味で楽な感じですね。そういった雰囲気づくりを上の人がしてくれているんだろうなと感じます。

竹田:
 私も同じで、話しやすいと感じます。冗談が言いやすい雰囲気でありながら、仕事になると真面目に質問に向き合って聞いてくれたり、わからないことはフォローしてくれたりと、フォロー体制がしっかりしています。何もできない状態から入ってもできるようになったのは、そういった体制がしっかりしているからだと感じます。

加藤:
 新卒で入社して4年目になった私たちが、今後は後輩に教えていくような段階にも入ってきているので、先輩が自分たちにしてくれたようなことを私たちもやっていきたいと思っています。

竹田:
 ただ、私たちの部署には雑談が好きな人も多く、趣味が幅広くていろんな話が聞けるので、話すのが好き、聞くのが好きといったコミュニケーションが好きな人の方が馴染みやすいかなと感じます。

加藤:
 あとは自分の中での作りたいもののイメージ、芯みたいなものを持っていて、デザインの中で「あ、こういう人なんだな」と感じられる表現力が豊かな人や、好奇心があって自分から学ぼうとするような人が、一緒に仕事をしていて楽しいですね。そういう方に入社してもらえたら、ぜひ私も学ばせていただきたいです。

竹田:
 ちなみに、他の部署の人たちとも交流はあって、在宅ワーク中心になる前は、ビールが好きな人で集まってビール作りに行ったりしました。そういったイベントがあると先輩から誘ってもらえるのですが、他の部署の人と交流を深められるので、そのあとに案件で関わったときにゼロから「初めまして」になるよりも仕事がしやすかったりしますね。

私が「おもしろいをかたちに」するために大切にしていること

加藤:
 常に視野を広く持つことは意識しています。SNSや駅の広告など、自分が見て面白いなと思ったことや印象に残ったことはなんでも携帯電話にメモしています。チーム会議の中で毎日雑談を30分ほどしているのですが、その中で、メモに記したものを「こうしたら面白い」などと話を広げたりしています。

竹田:
  ちょっとでも気になったことがあればストックしておくことは大切にしています。例えば、私はアウトドアが好きで、以前キャンプで焚き火をした時に火の写真を撮っていたのですが、その写真を案件で使う機会がありました。そういった何気ない写真でも、「そういえば撮ったな」という感じで、自分で素材を用意できる力になると思います。イラストを一週間に一枚書くようにしていた時期もあるのですが、そこで鍛えたイラスト力が案件に活かせたこともありました。やれることをどんどんやっていくことが、「かたちにする」ために役に立つと思います。

インタビュー年月:2020年8月

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