プロジェクトマネージャー

得意なことを活かした方が楽しいし、周りから頼られている実感が持てる

高木 亮輔(2015年新卒入社)

自分が関わった仕事が多くの人に見られる感動

 新卒1年目から「金曜ロードSHOW!」「24時間テレビ」「箱根駅伝」などのホームページのシステム開発を担当しており、主にバックエンド側のプログラムを書いていました。入社から3年目以降はテクニカルディレクターとして、番組プロデューサーからの要望に対して技術的にできるかできないか判断や説明、システム開発の進行管理などのプロジェクトマネジメントを担っています。また、時には番組側とWebディレクターの打ち合わせに同席し技術の説明をすることもあります。一方で、番組に関するシステム以外にも日本テレビのホームページのサーバー移行や自社のCMSの開発の進行管理なども行っております。

 日テレサイトへのアクセス数がとても多いので、自分が関わったことが多くの人に見られることがかなりモチベーションになっています。特に印象に残っている案件は「金曜ロードSHOW!」の番組のオンエアに合わせてクイズや動的なコンテンツが ホームページで見られる企画です。サーバーサイドエンジニアとして裏側のシステム開発を担当していましたが、番組でも告知が多く入りアクセスを促してもいたこともあり予想以上のアクセスがあったことにやりがいを感じ、純粋に楽しいなと感じました。テレビと連動した動的なWeb企画に携わることができるのはこの会社ならではですし、日テレやグループ会社のエンターテインメント性の高い案件が多いため時には自分の好きな番組や映画などに関われることも隠れた楽しみです。

実はコミュニケーションが苦手でした。

今はコミュニケーションが必要なテクニカルディレクターを任されてはいますが、実は元々コミュニケーションが得意ではありませんでした。自分に自信がないと話せないタイプだと認識しているので、自分の知識や考えが間違っていないかを先輩や上司に確認し、実務を通して成功体験を積み重ねることで徐々に自信をつけてきました。また、システム開発やAWSなど技術についても幅広く知識をつけました。エンジニアの実務経験があったこともあり、今ではシステムエンジニアへもWebディレクターへも自信をもって説明できるようなりました。

 チームで自分の得意なこと苦手なこと、相手の得意なこと苦手なことをお互いに分かっていれば得意ではない部分を補えると思います。だからまずは自信がある部分とない部分を表現することが大切です。私は過去に「できない」と思われるのが嫌で、先輩に質問できなかったんです。そして期日も近づいていて進捗していないにもかかわらず、さらにアラートを出すのが遅れてしまって、周囲を困らせてしまった経験があります。そんな意地になっていた私を先輩が何も言わずに助けてくれました。当たり前のことかもしれませんが、知らないことを知らない、できないことをできないと言ってもいい環境だったんです。

 得意なことを活かした方が楽しいですし、周りから頼られている実感もあります。他のメンバーがこういうのが好き、得意だと言っていると仕事を振りたくなります。もちろん苦手も克服したいと思っているのであれば、得意な人と一緒にやってもらえるようにアサインしたりしています。メンバーが楽しく働けた方がいいですから。

クライアント側も開発側も仕事がしやすい環境をつくる

テクニカルディレクターとしてWebディレクター側の人からもエンジニア側の人からも信用されたいと思い、お互いの仕事がしやすい環境が作れるように意識をしています。 まずクライアント側に対しては窓口となるWebディレクターと話す際にクライアントのニーズが何かを考えながら聞くことと、Webディレクターがシステムについて少しでも理解しやすいように説明することを意識しています。

 実はテクニカルディレクターになるまでは「Webディレクターなのになぜこんなこと分かんないのだろう」と思っていたこともありました。ちゃんと分かっていてほしいとこちらの要望だけが強くなっていたのかもしれません。ただ、Webディレクターと話すうちにクライアントの熱意や要望が見えてきて、同じ会社で仕事しているのだから一緒に協力して良いもの作ろうという気持ちになってきました。そうやって、Webディレクターを通してクライアントのニーズはなにかを意識するようになったことで、自分たちエンジニアが本当の意味で技術的にサポートする必要がある部分が見えてきました。だからこそWebディレクターから質問に対して丁寧に細かいところまで答えるようにしています。システムの知識をつけてもらえればクライアントへの説明も容易になり、システム側とのコミュニケーションも取りやすくなり全体が円滑に回るようになるからです。ただ、クライアント側へのシステムの詳細な説明が必要なときには、自分がWebディレクターの代わりにクライアントへ説明をすることもあります。

 開発側のエンジニアに対してはもともと自分自身が開発経験をしたことで考え方や苦悩が分かるため、少しでも仕事に集中してもらえるようにしたいと思っています。そのためWebディレクターからくる質問や依頼はほぼ私が対応していますし、私の持っている知識で教えられることは伝えアドバイスしたりすることもあります。また、実際に作業をするエンジニアから実装部分の技術的な話を聞き、次の案件に活かせる知識を増やすようにしています。進行するだけなら知らなくてもいいところかもしれませんが、新しい技術は把握しておくことで、同じような案件が来た時にスケジュールを立てやすかったり指示を出しやすかったりと円滑に進められます。

私が「おもしろいをかたちに」するために大切にしていること

 ユーザー目線も持っておかないといけないのかなと思っています。仕事で経験を積むとリスクを意識してしまいがちです。それも開発としては大事なことですが、番組の方から「こういうことをやりたい」という話から、さらにユーザー(視聴者)が求めているものは何か?と考えた上で行うことを大切にしています。

インタビュー年月:2020年8月

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