インフラエンジニア

テレビ局の巨大なシステム開発に挑む!作業ではなく付加価値を加えるための仕事へ

岩渕時生(2019年新卒入社)

本社と全国の系列局を結ぶ大規模システム構築はテレビ業界のIT企業ならでは

 大学時代は情報システム系の学部だったので、就職活動ではIT系の企業を中心にまず見ていました。その中でもテレビに関連するシステムの仕事を、テレビ局の基盤の中でできる当社にとても魅力を感じて入社を決めました。
 2016年度からスタートしたNNS標準営放システムでのインフラ領域の設計、構築、導入、運用を、新卒で入社した2019年以降、チームの一員として担当してきました。2021年度にNNS系列26局の新規導入が完了したため、現在は主に導入各局の運用と保守、ハードウェア更新に向けた各対応を担当しています。
 この標準営放システムは、編成から営業・放送といった全体的な仕組みの管理や、内外のシステムとの連携などを行っているテレビ局における基幹システムであり、日本テレビ本社と全国のNNS系列局が連携するとても規模の大きな、またユーザー数も大変大きいシステムとなります。さらにそれが、放送という形で、全国の視聴者の元に届いているというのは、テレビ業界のIT企業ならではの仕組みだと思います。

プロフェッショナル集団がシステム構築

 ITシステムにはインフラとアプリケーションの二つに大きくは分けられます。インフラはテレビゲームで言うところのゲーム本体、アプリケーションはゲームソフトのようなイメージでしょうか。
 私が担当しているのは、アプリケーションが動くための基盤であるサーバやNW環境などを作り上げて、お客様の元にデリバリーするインフラ領域の業務です。
 これだけ大きなシステムですが、私の所属するチームは多い時でも6~7名くらいで、プロジェクトをマネジメントする人、サーバを作る人、ネットワークを専門とする人と、それぞれ強みを持った人たちが集まってチームができています。
 影響はとても大きいですがプロフェッショナルがぎゅっと集まって、チームで作り上げていく感じですね。

新しい知識の吸収が楽しかった

 プロ集団の中に新卒として入った、というのはあまり考えずに、とにかく目の前にあることをやってきたという感じです。配属された時は、希望していた部署とは異なりましたが、人事担当の方から、「置かれた場所で咲きなさい」とエールを送られました。配属に関しては適正を見て頂いてのものとも考えていたので、その場所で自分を咲かせようと前向きに捉えることができました。また希望配属とは異なり右も左もわからなかったからこそ、目の前のことに一生懸命になれました。
 配属後まずチームリーダから、自分たち新人に期待する事としていくつかお話を頂きました。その中でも、当たり前のことではありますが、「"言われたことをやる"、"言われたからやる"で終わらせない」「ごまかさない、わかったふりをしない」という2点の言葉が以降、仕事をしながらも頭に残っていて、疑問が浮かんだらまずは考える、どうしても解決できない場合はすぐに聞くという習慣ができました。コロナ禍以前の入社だったので、リアルにすぐ聞ける環境であったことも幸いしていると思います。
 またチューター制度もあり、配属後3年間は先輩社員が仕事を見てくれるのですが、その方も優しくて、ことあるごとに「大丈夫?」と声をかけてもらったので、モチベーションを保ちながら仕事をすることができました。
 標準営放システムのインフラ部門は、比較的幅広い分野の技術領域に触れるチームで、取り扱うOS・ミドルウェアも多岐にわたります。これらを業務の中で経験させてもらえる環境は、新しい知識が増えていく感じがして楽しかったです。大変は大変でしたが…。

膨大な仕事も作業にせず、付加価値を付けていくことを考える

 2021年度に標準営放システムの新規導入が終わり、今は導入した各局システムの日々の保守運用対応やHW更新に向けた各対応をしています。
 やるべきことは膨大にあるのですが、作業にしてしまわないことを心がけ、大事にしています。自分に任された仕事やタスクの目的を把握し、工夫や効率化の可能性を考えて対応しています。配属された直後に、「言われたことをやる、言われたからでやる、で終わらないように」「なぜやるのか、次に何をすべきなのかを考える習慣を身に着けるように」と言われたことからそういった意識が芽生えたと思っています。定型化されているような作業もありますが、自分が担当したことで何か価値を付けられるような仕事ができれば、と考えています。

単独でネット局の設置作業。チームワークで完遂した喜び

 標準営放システムの導入はコロナ禍でも行われました。外出制限がかかる中、ネット局に設置するため出張する必要があるのですが、作業するメンバーも減らさざるをえない状況でした。通常であれば2~3人が現地入りするところを1人で行くという期間もありました。ここの対応は1人でも大丈夫だよね、と単独で任せてもらった時は、認めてもらえたんだなと嬉しかったです。とはいえ1人で初めてネット局での対応をした時は、緊張でずっとお腹が痛かったですね。
 設置後、インフラ部門とアプリ部門の動作確認や、関係各方面との連携、お客様への説明・スキトラも現場にて対応します。これら作業に1週間程度はかかりますが、リモートで支援をしてもらいながら完成させ、チームワークの良さを実感しました。

プロジェクト成功に向けたマネジメント力を備えたリーダーへ

 業務遂行能力の向上はもちろんのことですが、プロジェクト成功に向けてチームをけん引しマネジメントができるようなリーダーを目指していきたいと思っています。
 新人の頃は先輩方にだいぶ優しくしてもらい、辛いなと感じる時でもモチベーションが保てるような寄り添い方をしていただいたので、同じように後輩にも寄り添っていけるリーダーになりたいですね。

インタビュー年月:2023年2月

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