システムエンジニア

尊敬する先輩が、エンジニアとして私を成長させてくれた

瀬川 智貴(2015年新卒入社)

日テレの基幹システムに携わる

 2015年に新卒で入社し、今年8年目を迎えます。営放システムで開発チームのサブリーダーとしてシステムの運用を中心に行っています。
携わっている営放システム(electronic data processing system)は、放送局の基幹システムとも呼ばれています。「営業」と「放送」の機能に、「編成」という番組表を作る機能も加え、まさにテレビ放送の最初から終わりまでに関わる、大変大きなシステムです。一般視聴者から見える部分では、テレビの番組表やテレビCMの放送順の設定などがありますし、裏側では番組の頭からオンエア終了までのデータを全部作り、放送終了後にはスカイツリーからちゃんと流れましたよ、という放送確認書および請求書を発行するなどの事後処理も全部やっているイメージです。仕組みの詳細を話すととにかくシステムが大きすぎて、一日では説明が終わらないですね。

プログラム開発から要件定義まで、オールラウンダーに取り組む

 営放システムは技術革新に呼応した形で、数年ごとにシステムの更新とそれに伴う開発が行われます。私が入社した時はまさに改革の真っただ中で、技術系の外部協力会社さんのメンバーと併せて200人以上で取り組んでいました。
 わたしを含む新卒のメンバーは、研修を受けた後に営放システムに配置され、技術的なことでわからないことがあれば、協力会社のみなさんに教えていただいて身に付けていきました。開発が終わってからは、障害対応などの運用を中心にネット局も含めて40人ほどで行っています。
 システムには常にプログラム修正や環境整備などが必要ですが、開発チームとしてのそうした手を動かす仕事のほか、業務チームが行っているユーザーとの要件定義などもやり、オールラウンダーな動きをしています。私たちの部署には、技術だけでなく、上流工程もできるようになってほしいという思いがあって、今3年目の若手も要件定義の会議に参加したり、資料作りをして実際にヒアリングをしてくるなどの経験も重ねています。

尊敬する先輩が、私を成長させてくれた

 営放システムには尊敬する先輩がいて、私の入社1~2年目のチューターで、とても面倒見が良い方でした。まだチューター制度がそれほど確立されていなかった当時に、月一回ぐらい1on1で振り返りをするのですが、私の問題をぐいぐい洗い出してくれて、それをPDCAで回し、自分でもどんどん改善していくのがわかりました。自分のためにこれだけやってくれるのかと、とてもありがたかったです。今でも、クライアントとしっかり対話する鋼のメンタルを尊敬しています。

膨大な仕事量も楽観的に考えてコツコツ消化

 開発チームは膨大な仕事量を抱え込む時期があります。そんな時に大事にしているのは、楽観的に考えてコツコツ消化することです。先ほどの尊敬する先輩から、失敗しても人は死なないから、とよく言われて、確かにそうだなと腹落ちしてから、とにかくひとつずつやっていこうと思えるようになりました。膨大な量に圧倒されるばかりでなく、それらに優先順位を付けようと考えられた時に整理ができました。
 また、上司や先輩が状況をよく見ていてくれて、抱えきれなくなりそうだと判断すれば、調整をしっかり入れてくれたり率先してやってくれるので、パンクしそうになることはまずないですね。

チームワークでやりきった達成感は大きい

 2022年の夏は、日テレの営放システムのハードウェア更新の時期だったのですが、事前準備も含めて2年くらいかけて更新をしました。その時に当然のことながら問題がいろいろ出ました。チームのメンバーと協力しながら、事前に問題になりそうなことをいろいろと調べつつ、綿密に計画を立ててやりきりました。チームワークでやりきったなぁ、という達成感は大きかったですね。
 今はちょっと落ち着いてメンテナンスなどが中心になっていますが、次世代の営放システムを作る時がまた必ず来るので、その時に技術的な選択肢が一つでも多くあるように、新しい技術を吸収していきたいと思っています。AWS(Amazon Web Services)の開発やクラウド技術、バージョンアップでまた使えなくなるものも出てきますし、次を見据えて答えの見えない中、みんな手探りでやっています。予算との兼ね合いもあるので、議論しながら検討を重ねている状態です。

インタビュー年月:2023年2月

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