データ放送ディレクター

自分の考えた企画が全国ネットでオンエアされてSNSでバズる

七海 泰之(2016年中途入社)

番組制作の一員として意見を言い合える良い関係ができている

 現在はサッカーやゴルフといったスポーツ中継、金曜ロードSHOW!、笑点、選挙特番など、日本テレビの様々な番組のデータ放送コンテンツを担当しています。また、日本テレビネットワーク各局のローカル番組でのデータ放送の企画提案や運用管理なども担っています。自分の考えた企画が実際に全国ネットでオンエアされて、SNSでバズっていたり、面白いと言ってもらえたりすると提案してよかったなとやりがいを感じています。地方局で展開されているデータ放送では、現地の方と一緒に企画を考えていく中で、その地域ならではの流行りや面白いことなど新しく発見することができる楽しさもあります。

 中でも「金曜ロードSHOW!」で、ある映画のキャラクター人気投票を実施したときのことですが印象に残っています。映画の人気キャラクターはメインのキャラクターに偏っていたりするものですが、あえてサブキャラクターも投票に組み込みました。その結果、サブキャラクターに投票数が集まりSNSでバズったことがありました。投票のキャラクターの選定は私たちが「こうしたら面白いんじゃないか」と提案していたことでもあったので、視聴者の方々に盛り上がってもらえて本当に良かったです。地デジ化した当初からデータ放送コンテンツに携わり、多くの番組で展開している実績がありますので、番組制作担当者とデータ放送担当者でお互いに「こういう企画が面白いんじゃないか」と番組制作の一員として言い合える良い関係ができているからこそ、いろんな提案が通りやすく企画段階から関わり番組を盛り上げることが可能なんだと思います。

 データ放送に対して番組プロデューサーからよく求められるのは、本編映像と音声以外にも補足情報を載せたい時にデータ放送が活用されています。番組の中だけでは伝えきれない事がたくさんあり、例えば放送されたお店の情報などをデータ放送に出すことで、音声やテロップだけでは見逃してしまう情報もデータ放送に掲載することで視聴者の方も見逃さずに役立ててもらえます。

 また最近では台風や大雨の被害が多い中で、警報や避難情報を見たいという要望が増えており、「Lアラート」という地方公共団体などが災害発生時に住民の方々に情報を伝達するシステムを利用して、データ放送でも警報や避難情報を展開しています。災害時にどのような行動をとるべきかの判断に少しでもお役立て頂ければと思っております。

まずはコミュニケーションスキルと提案力が大事

転職前は映像制作会社でADの仕事などをしていて、そこでデータ放送はもちろんネットの知識も全くないところからのスタートでした。当時、データ放送はまだ始まったばかりでしたので学ぼうと思っても教材が高かったり、簡単にできる仕事ではありませんでした。
 そんな中でいろんな方の話を聞いたり自らの提案を話し実現させる中で学んできました。必ず何かスキルを持っていなければいけないというわけではなく、まずは「こういうことをやったら面白いんじゃないか」と提案できる力や、いろんな人の意見を聞くなどコミュニケーションがとれることが大事だと思います。
 新しくデータ放送に関わる方も、最初はデータ放送ならではの壁にぶち当たることもあるかもしれませんが、コミュニケーションスキルとやる気さえあればできる仕事だと思います。もちろんhtmlなどWeb制作の知識があれば役には立ちますが、分からなくても周りの人間が必ずフォローしてくれる環境ですので、まずは多くの方とコミュニケーションを取ること、いろんな提案を怖がらずにしていってほしいですね。

私が「おもしろいをかたちに」するために大切にしていること

 アンテナを張り巡らせていろいろな情報を吸収することが大事だと思っています。視聴者にどんなことが面白いと思ってもらえるか、どんなことが求められているかを調査しています。また、それを企画に落とし込んで提案し、失敗を恐れず要望を形にしていくことも大事だと思っています。

インタビュー年月:2020年8月

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